抄録
本報では, 第1報で作成したSFSWスケジューリングアルゴリズムを発展させて, 雨の日およびそれに続く日に作業ができる確率を導入することにより改良した。すなわち, このスケジューリングでは, 前報の晴れか雨かという2段階の区別から, 晴れおよび雨の程度を4段階に分けた計5段階で作業可能性を検討した。
NSFSWと名付けた新しいアルゴリズムを, 第2報で報告したSFSWで解いたサトウキビの収穫問題に適用した。この最適化手法では, 最適化に要する時間を削減できるように改良された。雨の日およびそれに続く日の作業の可能性を決定する日雨量を考慮したNSFSWアルゴリズムにより得られたコストや最適スケジュールは前報のSFSWアルゴリズムにより得られた結果とかなり異なり, より信頼できるものとなった。