画像処理を用いてイチゴ形状の判別を自動化する際に, 果実の方向をどのようにして測定するのかについて検討した。ここでは, 一般的な画像処理ソフトウェアで演算可能な特徴量を用いた三つの手法について, それらを比較・検討して, より有効な一つの手法の選択を試みた。その結果, 提案した三つの手法のうち,「重心法」がもっともすぐれていることがわかった。この手法で実際に測定した果実の方向と, 人間が判断した果実の方向との差は, 10°程度だった。さらに, この手法を用いることで, 果実がどのような方向で供試されても, 果実形状の特徴量を測定できると考えた。