農業機械学会誌
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両眼ステレオ視によるリンゴ園果実の距離計測 (第3報)
画像入力条件が距離精度に及ぼす影響
高橋 照夫張 樹槐福地 博戸次 英二
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2000 年 62 巻 6 号 p. 108-115

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抄録
本研究のステレオ視手法は, 中央合成カラー画像の鮮明さを判定して距離を決定する方式であり, 対象物の合成カラー画像と距離画像を同時に取得できる特色がある. 本報では, 収穫期のリンゴ園果実画像について, 照度, 果実及び撮影の各条件が距離精度に及ぼす影響を調べた. その結果, 本システムの適用範囲は, 照度1~90klxで果実像明度が逆光時も含め約90 (35%) 以上, 果実像の重なり度合は0.5以内, モニタ上の果実像サイズは‘ふじ’で16画素以上となった. その距離誤差は, 撮影距離1.2~3.5mまでは-4~+2%, 3.5m以上では-7~0%の範囲にあった.
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