農業機械学会誌
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高品質穀物乾燥貯蔵装置の開発 (第2報)
紫外放射と二酸化チタンを用いた穀物付着菌の殺菌
久保田 興太郎日高 靖之
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2004 年 66 巻 1 号 p. 109-114

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抄録

本報では, 穀物循環型紫外放射 (UV) 照射装置を試作し, 小麦付着菌の殺菌実験と小麦の品質試験を行った。また, 光触媒として注目されている二酸化チタンを用い, 二酸化チタンの酸化還元作用とUVの直接殺菌を併用した殺菌実験も行った。
殺菌実験では, UV照度97W/m2で, 90%の殺菌率を得るために必要な時間は, UV照射区では, 細菌で6.3時間, カビで5.6時間であった。二酸化チタン併用区では, 細菌で4.8時間, カビで4.5時間となり, 処理時間を短縮することができた。品質試験では, 今回の実験範囲で, UV照射による穀物品質への影響は少ないと判断できる結果を得た。
実験結果より, 30t規模の殺菌システムに必要なエネルギは84MJと試算した。

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