農業機械学会誌
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ダイズの穴播き式不耕起播種機の開発 (第1報)
穴播き式不耕起播種機の原理と構造
松森 一浩三枝 正彦伊藤 豊彰
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2004 年 66 巻 1 号 p. 90-97

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抄録
トラクタ進行方向と同一方向に回転するドラムの外周0.35rad (20°) ごとに突起を装着し, けん引すると突起が圃場表面に刺さって播種用の穴を形成するダイズの穴播き式不耕起播種機を試作した。同機の作動では作業速度の変化にかかわらずトラクタのけん引抵抗は同等で小さく, 一定間隔に同等の大きさの播種穴を形成できた。播種作業後の圃場表面攪乱割合は, 慣行播種体系の4.7%に激減した。種子と肥効調節型肥料を交互に配置する栽培法では, 速効性肥料を使用する場合に比べ増収が期待できたことなどから, 試作の穴播き式不耕起播種機は作動時のけん引抵抗と圃場表面の攪乱割合を小さくでき, 環境負荷軽減に適応する播種機といえる。
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