2004 年 66 巻 3 号 p. 59-68
本研究では, 農家の子供のように作業者の行動に合わせて気の利く行動を考えることができる行動認識システムの開発を目指す。本稿では, 基本的な動作パターンを行う作業者に対して, フレーム間差分を用いて作業者の移動軌跡を求め, さらにオプティカルフローを用いて作業動作を速度ベクトルで表現することにより, 両手法の有効性を示した。照明変動が激しい屋外においてリアルタイムによる作業者の追跡を可能とし, 空間的に滑らかなオプティカルフローを求めるためには, 各種パラメータの調整を行うとともに, フレームレートの向上および計算コストの削減が課題となった。