農業機械学会誌
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リアルタイム土壌スペクトル計測の精度評価
下保 敏和澁澤 栄森本 英嗣平子 進一大友 篤
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2004 年 66 巻 6 号 p. 113-121

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抄録

リアルタイム土中光センサの試作を行い, 反射スペクトルの連続計測における観測精度と安定性について検討した。その結果, 550-1,650nmの波長領域では安定した土壌反射スペクトルが得られることを確認した。またほ場実験により入射及び受光センサプローブと土壌観測面との距離を観測し, 857観測点における平均距離86mm, 標準偏差3.3mmを得た。入射および受光シミュレーションの結果, 観測距離55-90mmが安定した反射スペクトルを得る条件であることを示すとともに, 見かけの吸光度は観測距離の影響を受けることを解明した。土壌成分推定には, 本装置独自の検量線が必要であることを示した。

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