農業機械学会誌
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マシンビジョンを用いた作物生育量マッピングシステムの開発 (第2報)
画像からの作物生育量の推定および作物生育量マップの作成
片岡 崇金子 利弘岡本 博史寺脇 正樹端 俊一
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2005 年 67 巻 2 号 p. 37-45

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抄録

作物列の画像から作物生育量を推定する方法および作物生育量マップの作成について検討した。供試作物は, テンサイと大豆である。カラーCCDカメラで撮影された画像をCIVE (Color Index of Vegetation Extraction) により2値化し, 作物個体の植被面積を算出した。そして, 実測した作物生育量 (葉長, 根長, 草高および乾物重) との関係から, 作物の個体植被面積と生育量の間に近似曲線を導出した。最大葉長や根長, 草高などの「長さ」を表す生育量については指数曲線で, また, 乾物重という「重さ」を表す生育量については成長曲線 (Gompertz 曲線) で近似できることが示唆された。これらの近似曲線にもとづいて, 作物列の画像から作物生育量マップを作成するソフトウェアを開発した。

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