農業機械学会誌
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傾斜地果樹用多目的モノレールの開発 (第2報)
回行式の姿勢安定性と作業性能
金光 幹雄山本 聡史安食 惠治久保田 興太郎長木 司小川 幹雄久保田 太郎藤原 惠池田 彰美田中 健治米山 徹朗藤井 初郎大塚 豊史
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2008 年 70 巻 3 号 p. 115-123

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抄録
回行式傾斜地果樹用多目的モノレールの姿勢安定性, 薬液散布時の付着性能, 薬液散布作業, 施肥作業, 収穫作業における作業能率を調査した。姿勢安定性として, 台車の進行方向に対しロール軸方向にモーメントを加え, 台車フレームの傾斜等を計測した結果, 833Nmで15°傾斜し, 980Nmで軌条支持金具が破損した。薬液散布時の付着度は, 樹列が3列で軌条に面していない樹列でも75%程度で, スプリンクラと比較し, 特に葉裏の付着で顕著な差が確認された。薬液散布作業, 施肥作業におけるほ場作業量は, それぞれ18~27a/h, 20~27a/hであり, 収穫時の等高線方向の運搬作業能率は2.2t/hで, 慣行作業と比較し, 能率が大幅に向上した。
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