抄録
九州北部地域の水稲乾田直播圃場における漏水防止を目的に,作業性と製作コストを考慮した3点リンク直装式かつローラ部にドラム缶を利用した鎮圧ローラ(荷重960 kg,作業幅2 m)を開発した。ロータリ耕起後の灰色低地土圃場において,本ローラ性能を評価した結果,鎮圧回数の増加に伴う作土層の孔隙率の減少と土壌貫入抵抗の増加を確認した。また,水の浸入能(ベーシックインテークレート : IB)と作土貫入抵抗(作土層における土壌貫入抵抗の平均値)との間には,有意な負の相関関係が成り立つことから,本ローラによる作土層の圧縮が透水性制御に寄与することが明らかになった。