抄録
本研究では,前報で報告したレタス移植機用植穴施肥装置に対し,施肥機構および圃場での作業性能を改良した2号機を試作した。さらに,同装置による植穴施肥がレタス生育·収量に及ぼす影響を圃場試験により調査した。植穴施肥装置の構成機器を軽量化·位置最適化した結果,装置の重量を15kg削減し,圃場での作業性を向上できた。圃場試験の結果,レタス移植同時植穴施肥作業による作業能率の低下とバッテリ持続時間の減少は,移植作業のみと比べると各々1割以下に抑えられた。また,植穴施肥によるレタス結球重量増大の効果が見られた。