ヒートポンプを活用し通年栽培を行う太陽光型植物工場において年間収益向上を図るためには,夏期夜間の冷房を利用した年間栽培スケジュールの最適化についての分析・研究が有効である。本研究ではエネルギー管理指標(日面積原単位,日可販収量原単位)を活用して,栽培開始時期を任意に変更した場合の年間の省エネ性,省エネと生産性向上との両立性,収益性を定量化・評価する手法を開発した。本手法によってトマト栽培を評価すると,12月または2月に栽培を開始する夏越し栽培では現状の夏越しを回避する作型に比べて,年間の省エネ性の向上,可販収量の増加が見られた。年間収益は,12月栽培開始の場合に約27 %増加すると試算された。