人工臓器
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B型肝炎ウイルス吸着・除去フィルター
―担体の検討―
大城 孟神前 五郎船越 哲上村 八尋高木 邦彦阪本 泉
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1983 年 12 巻 1 号 p. 108-111

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抄録

われわれはB型肝炎を予防する一手段としてB型肝炎ウイルス吸着・除去フィルターの開発を検討中であるが, 今回はフィルター試作の第一段階としてHBs抗体を多量に固定化し得る担体の検討を行った。検討した担体はガラス, ナイロン, ガントレッ, セファロースで, これに抗ヒトHBs抗体および抗モルモットHBs抗体を固定化した。HBs抗体固定化材料はそれぞれ一定量をカラムに充填しHBs抗原陽性血漿を濾過, 濾過前後の血漿中のHBs抗原価をRPHA法にて測定した。その結果抗ヒトまたは抗モルモットHBs抗体固定化交差結合ガントレッがもっともHBs抗原吸着・除去能に優れ, RPHA法では前210から後23または前210から後24に, また1251ラベルHBs法では前20095cpmから後165cpmまたは前22824cpmから後4987cpmに減少した。今後はこの材料を如何に効率の良い形態に加工するかが重要なテーマーとなる。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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