人工臓器
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蛋白結合能阻害因子からみた各種血液浄化療法の比較検討
佐中 孜葛西 浩美早坂 勇太郎鈴木 利昭久保 和雄須藤 尚美阿岸 鉄三杉野 信博太田 和夫
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1983 年 12 巻 1 号 p. 88-91

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抄録

腎の排泄機能不全によって、体内に蓄積する蛋白結合能阻害因子(PB-Ix)は、他の物質と競合して、アルブミンと結合すると考えられている。今回の研究によって、馬尿酸および2a, 2bと命名された中分子物質と同定したPB-Ixは、HD、HFよりHDFによって比較的容易に除去された。但し、PB-Ix活性という観点からみると、それらの血液浄化法では、その改善を計ることができず、CAPDのみが活性値を正常値の近くまで回復させることができた。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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