抄録
アセラート血液透析による血中CO2除去の特性を検討した。この方法によるCO2除去効率は血流量200ml/分程度で2.62±0.21mM/分であり、その90%はHCO-3として排除された。CO2とHCO-3との排除比は膜を適当に選べば1:20であり、Henderson-Hasselbalch平衝式を変化させないため血液pHに対する影響は少なかった。この方法は慢性呼吸不全管理で陥りやすいpost hypercapnic alkalosis管理にきわめて効果的であり今後の補助方法として有力と考えられた。又われわれが開発したリサイクル方式について言及した。