人工臓器
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meshによる人工気管における創傷治癒に関する検討
清水 慶彦田村 康一加藤 弘文寺松 孝日野 常稔
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1983 年 12 巻 2 号 p. 486-489

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抄録
meshによる人工気管に於て, meshのpore sizeが創傷治癒に及ぼす影響について検討した。pore sizeが直径120, 260, 760, 1,570μのpolyethylene meshを用いて, 犬の頸部気管に窓状置換を行って治癒状態を観察した。その結果260μのものが良好な結果を示した。市販の医用meshでは胸壁, 腹壁用のfine Marlex meshがpore size約300μで良好な成績を示した。また, これにteflon yarnを用いて支持ringを入れ, 生体気管に近い支持力を与えて管状置換を行ったところ, 良好な創傷治癒と内腔の保持が得られた。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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