抄録
肺胞低換気型呼吸不全、オレイン酸投与shunt型呼吸不全を雑種成犬にて作製し、Telmo hollow fiber型膜型肺(1M2)を使用したV-V、V-A、A-V bypass法別の呼吸補助を検討した。
又、LFPPV-ECCO2Rに関し若干の検討を加えた。
結果およびまとめ:肺胞低換気型に対し、CO2除去に関し低流量人工肺灌流にて、いずれのbypass法を用いても良好なる結果を得た。LFPPV-ECCO2Rの呼吸補助にて、PaO2は高値を示し、PaCO2も調節可能であつた。shunt型呼吸不全にて、低流量の灌流にてCO2除去は得られたが、O2添加はみられなかつた。