抄録
我々がすでに試作した旧タイプHAK(charcoalとHFAKを同一カラムに収納)は, Collodion Coatのビーズ炭(80g)とCuprophan膜HFAK(1.1m2)よりなる。今回材質的に改良を加えた新タイプHAKは, Hydron coatビーズ炭(80g)及EVAL-C膜を用いたHFAKよりなる。新, 旧両タイプのHFAK性能をパラコートイオン除去能(In vitro)で試験し, 比較した結果, EVAL-CタイプはCuprophanタイプのHFAKに比べ優位に除去能が優れており, これはEVAL-Cの膜孔径が, Cupropharよりも大きく, 蛋白結合物質をも透過させる性質によるものと思われた。EVAL-CタイプをHFAKに適応することにより, パラコート中毒の治療に対し, より期待できる可能性がある。一方, 旧HAKを, 尿毒症性神経症の患者に, 週3回のHDうち2回を適応し約1ケ月施行した結果, 神経伝導速度の改善がみられ当疾患の原因物質の1つであるとされるUremic toxinの除去能が優れている為と考えられた。