抄録
血漿分離器の性能は, 操作条件・血液性状・モジュール(膜や形状)の影響を受けると考えられる。そこで, 従来, 性能指標として用いられているQF maxのほかに, モジュール形状の性能へ及ぼす影響を検討するため, 操作条件・血液性状の統一をはかり, 性能評価を行った。
今回使用した7種の血漿分離器は, 膜材質や形状が異なってはいるものの, QF max時におけるLpはほぼ同じ値となった。また, これらのQF maxは, ほぼ膜面積に比例することがわかった。また, 血流量100ml/min, 濾液流量20ml/minの同一条件下における性能評価では, 各血漿分離器ともに3時間の安定な血漿分離が行えた。溶質透過性は, 総タンパクのS. C. (Sieving Coefficient)がいずれも0.9以上を示し, 有意差は認められなかった。しかし, 透水性は, わずかながらTMPに有意差を認めることができた。