抄録
二重濾過プラズマフエレーシスは、交換血漿の節減、肝炎予防及び操作の簡便性の点から有効な方法と考えられるが、濾過中の目詰り、アルブミン回収率の低下など必ずしも充分な成果が得られていないのが現状である。我々は、血漿成分分離が中空糸膜の微細構造に大きぐ左右されることを見出し、セルロースアセテートを素材として外側の孔径を小さくし内側が大きい異方性多孔中空糸膜を開発した。この中空糸膜では、血漿を膜の外側から内側に濾過することにより安定して血漿成分が分離出来ることがわかつた。また、牛血漿を用いて濾過条件と中空糸膜の孔径との関係を検討した結果、濾過温度20℃から37℃の範囲では温度が高い程孔径は小さくてよく目詰りも少ないことを見出した。更に、目詰りを少なくするには、再循環、一部血漿廃棄が有効であつた。