人工臓器
Online ISSN : 1883-6097
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ISSN-L : 0300-0818
A HIGH PERFORMANCE TOTAL ARTIFICIAL HEART SYSTEM FOR PERIPHERAL CIRCULATION STUDY
S. TAKATANIT. TANAKAS. FUKUDAH. NODAT. NAKATANIS. ADACHIH. TAKANOT. AKUTSU
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1985 年 14 巻 2 号 p. 655-658

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抄録
成山羊で心臓置換、循環維持及び制御の研究を行う目的で高性能空気駆動プッシャープレート型全人工心臓を開発した。このシステムの特徴はホールセンサと光センサの2個のセンサを内蔵しているところにある。ホールセンサは毎分拍出量のR算及びポンプストロークの制御に使用され、光センサはポンプ内血液のヘモグロビン含量及び酸素飽和度の測定に使用される。また、これら2つのセンサの情報を結合すると、毎分酸素消費量やポンプ拍出量の妥当性の評価も司能である。現在、このシステムを用いて成山羊の慢性実験を行っているが、この研究では、急性両心バイパス実験において、末梢循環動態研究へのTAHの応用性について、薬物負荷を中心として検討した。その結果、人工心臓自身は薬物の影響を受けないため、自然心のような末梢への反応は除去できるので、末梢反応が正確にとらえられ、TAHの末梢循環動態研究への応用性が高いことが判明した。
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© The Japanese Society for Artificial Organs
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