小児期IABP使用にあたり, balloonサイズを決定するため, cineangiographyを用い下行大動脈直径を計測した。心内奇形を有しないもの, 心疾患群間には有意の差異を見出すことはできなかった。大動脈径と身長の相関性が高かった。5例の臨床例全例に圧波形分析上左心補助効果を認めた。しかしSMEC, balloonの1例は末梢側の血流障害をきたし構造上の問題があった。balloonを肉薄とすることにより血流障害をきたす恐れはなくなり, またballoon catheterを細くし大腿動脈より挿入可能となった。小児期IABPもその作用機序に適合した症例を厳選すれば, 有用であり治療成績の向上が期待される。