IABPは有効な心臓補助手段として臨床に応用されている。下行大動脈内にカテーテル先端のバルーンを留置する事により容易に施行できるのが本法の特徴と言える。このバルーンを至過時相に充満。虚脱させる為には心電図感知法と動脈感知法の二通りある。前者の心電図感知法にて本法を施行する為に、現在は皮膚に心電図電極を貼付してこれよりIABP本体に心電図を導いている。電極を貼付する作業は術中IABPが予定外に必要となった際、けっこう大変な作業である。IABP用カテーテルに電極をとりつけ、ここから心電図を得ると挿入するだけで直ちにIABPを開始できる。またIABP施行中も心電図用の電線が入り乱れない等、患者の周囲が整理される。この様に考え電極はIABPカテーテルを試作し、臨床に応用した。