人工臓器
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人工心臓接続のための接続寸法の定義について
宇山 親雄高谷 節雄梅津 光生高野 久輝桑原 道義阿久津 哲造
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1987 年 16 巻 1 号 p. 243-246

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抄録
人工心臓を被験者の心臓と置換する際必要な, 人工心臓接続方位パラメータを求めた。接続は僧帽弁大動脈, 三尖弁そして肺動脈に行われる。接続パラメータはつぎのように決めた。1. 僧帽弁が位置する平面を基準面とする。2. 三尖弁が位置する平面を三尖弁平面とする。3. 基準面と三尖弁平面との交線をY軸とする。4. 僧帽弁の中心からY軸へ垂線を下し, その脚を原点とし, 垂線をX軸とする。5. 原点を通り基準面に垂直な軸をZ軸とする。以上で座標系が決定した。6. 肺動脈の切断面の中心座標を(Xp, Yp, Zp)とし, 肺動脈の中心軸の方向余弦を(PX, PY, PZ)とする。7. 大動脈の切断面の中心座標を(XA, YA, ZA)とし, 大動脈の中心軸の方向余弦を(AX, AY, AZ)とする。以上のように接続方位パラメータを決め, 正常心臓について, NMR像に基づき, 上記パラメータを算出し, 表示した。今後表示法の改善, 精度の検討を行いたい。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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