抄録
心房電極として、ストレート型の3種の電極を選定し、植込より7日目までの生体電気反応を比較し、Intermedics 487-07電極は、Energy Threshold Curveが、植込7日目で、最も低く、経日的刺激閾値の上昇が少ない。しかし、電極間インピーダンスは、Siemens 412S電極が最も低く、IntermediesとHelifix-12電極の約半分となった。慢性期刺激閾値は、いずれの電極も安定した傾向を示した。そして、Helifix電極は、心房内電極固定の点で優れており、心房電位の経日的変動は少なかった。Siemens 412S電極は、電極表面処理(活性化)のプロセスを変え、組織反応を弱める改善が必要である。