人工臓器
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生理状態による制御機構を有する横隔膜ペースメーカの実験的研究
木村 元彦原田 幸雄杉浦 敏文吉村 敬三
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1987 年 16 巻 1 号 p. 424-427

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抄録
心拍数および体温による制御機構を持った横隔膜ペースメーカを試作した。本器を3頭の雑種成犬に適用して上縦隔内の両側で横隔神経を刺激し、心拍数のみによる制御を行なった。ジニトロフェノールを経口投与する事によって代謝を亢進させ、心拍数および体温が上昇したときのペーシングレート、換気量および血液ガス分圧を測定し、代謝が中程度に亢進した状態においても、ほぼ良好な換気が得られた。代謝が高度に亢進した場合においては、心拍数による制御に加えて体温による補正を行なえば、より良好なペーシンダが期待できる。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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