人工臓器
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各種ダイアライザー使用症例での透析後血中β2ミクログロブリン値の変動
水口 潤川島 周斎藤 明
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1988 年 17 巻 1 号 p. 112-114

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抄録

われわれは, 膜素材の違いによるβ2ミクログロブリン産生量の相違を検討する目的で, 各種ダイアライザー使用症例での透析後β2ミクログロブリン値の変動について検討した。対象は安定期慢性透析患者28症例であり, 透析膜としてキュプロファン, セルロースアセテート, EVAL, およびPMMA(B2)をそれぞれ7症例に使用し, 透析前, 終了時, 終了後1, 3, 6, 24時間後に血中β2ミクログロブリンおよび総蛋白を測定した。除水による濃縮の影響を避けるためβ2ミクログロブリン/総蛋白値をとり, 各症例とも透析前値を基準値とした変化率で経時変化を表した。いずれの透析膜使用群においても透析終了時, 終了後1, 3, 6, 24時間後のβ2ミクログロブリン/総蛋白値の変化率(%)には有意な変化は認られず, 透析中のβ2ミクログロブリン産生や, 膜素材の違いによるβ2ミクログロブリン産生量の相違はないものと考えられた。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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