1991 年 20 巻 2 号 p. 460-464
ハイドロキシアパタイト(HAp)焼結体製皮膚端子付静脈内留置カテーテルの臨床的有用性を検討するため、28名の患者に、32回のカテーテル留置を施行した。従来型カテーテルに比較し、より長期間(平均76.1日)の留置と、より低いカテーテル感染発生(CSFI=1.23)が観察された。端子に応力が加わらぬような配慮が必要ではあるが、消毒処置が不要で、入浴も可能になるなど患者のquality of lifeへの寄与は多大であり、長期留置型カテーテルとして良好な有用性を示し、今後の製品化・普及が期待された。