人工臓器
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バイオポンプによる経皮的左心バイパスシステムの開発
―経大動脈弁的左室脱血法―
下山 嘉章四津 良平川田 志明
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1991 年 20 巻 3 号 p. 741-745

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抄録

遠心ポンプを用い, Seldinger法に準じて経皮的に動脈脱血カニューレを挿入後, 経大動脈弁的に左室脱血し, 経皮的に末梢動脈より送血する, 簡便で新しい左心補助循環システムを開発した。本法はカテーテル操作に習熟した内科医, 放射線科医にも装着可能であり, CCU, ICU, 心カテーテル室などでの使用も可能である。
本法では心係数で1.0l/min/m2前後の補助流量を得られると考えられ, 心筋梗塞犬の実験では特に左心室の減圧効果が著名であった。しかし完全バイパスを必要とするような症例には限界があると判断された。
本方法はIABPと従来のLVBとの中間的な存在として臨床応用が期待される有用な方法であると考えられた。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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