人工臓器
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人工材料開発における医療
―工学サイドの共同研究の問霧点と今後のあり方―
谷 徹沼 謙司阿部 元吉岡 豊一青木 裕彦松田 孝一遠藤 善裕花沢 一芳小玉 正智
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1992 年 21 巻 1 号 p. 13-15

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抄録
ポリミキシンB固定化繊維をアイデアの段階から企業と開発する経験を得た。この体験から我々医療サイドと工学サイド(主に企業)の医療材料開発における連携について検討した。医と工といった異分野の出会いは必須の条件であるが、現実には新しい材料、開発の着想から、研究、開発、製品化までほとんど全てを企業側がなし得る。医療サイドが関与できるのは、特権的な臨床経験からのアイデアと臨床治験以降の患者への応用段階のみである。
大学や公的な研究機関の復権を目指すならば、臨床から生まれるアイデアに対する権利の認識と研究段階に必要な設備、人員、経済的補助が飛躍的に改善される必要がある。又、一つの新材料を生み出すには、熱心で、材料の完成を疑わない両サイドの研究者と、製品化に向けて、新材料研究を押し進める企業人リーダーが必要である。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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