人工臓器
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開心術後重症心不全に対する補助循環の問題点とその対策
折目 由紀彦長谷川 隆光北村 信三進藤 正二塩野 元美秋山 謙次原田 泰鈴木 修塚本 三重生大畑 正昭瀬在 幸安
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1992 年 21 巻 2 号 p. 385-389

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抄録
当科で過去15年間に開心術症例に適用した補助循環症例215例(IABP: 199例, 補助人工心臓: 16例)の経過を多方面から詳細に検討し, 長期生存のための問題点とその対策について考察した。
補助開始が早い症例は生存率が高く, MOFを合併した症例は補助中から心機能が低く, 右心不全の程度が強い程, MOFも重症化することが示された。また, MOF症例は補助循環離脱前に心以外の重要臓器機能が低下している場合が多かった。VAD症例では離脱後に弱毒菌が検出された。
以上の結果より, 補助循環適用症例の長期生存のための問題点として, 適用時期, MOF, 感染があげられ, これらに対する対策として, 1. 早期適用, 2. 駆動中の良好な心機能の維持と離脱時の重要臓器保護, 3. 離脱後の感染防止対策の徹底などが必要であると思われた。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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