人工臓器
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血行動態よりみた補助人工心臓機能の臨床的評価
岩谷 文夫猪狩 次雄萩原 賢一丹治 雅博佐戸川 弘之渡辺 正明緑川 博文佐藤 洋一小野 隆志高瀬 信弥津田 晃洋小川 智弘星野 俊一
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1992 年 21 巻 2 号 p. 444-447

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抄録
補助人工心臓駆動開始から48時間までの血行動態より、補助人工心臓機能を評価した。自己心機能が早期回復した症例の総心拍出量(TF)は3l/min/m2以上を示すことが多く、そのような症例では平均肺動脈楔入圧(PWP)、平均右房圧(RAP)も10mmHg以下を保つことが出来たが、回復遅延症例では有意のTFの低下、PWP、RAPの上昇がみられた。サック型4例の補助流量はfull-stroke駆動にもかかわらず平均2.47±0.3l/minであり、この値は、駆動条件、両側心房圧、自己心拍出量が変化してもほぼ一定であった。回復遅延群では補助人工心臓離脱後も多臓器不全が遷延し、人工心臓の補助流量不足も回復遅延の一因と考えられた。補助人工心臓使用により良好な循環動態を得る為にはTFは3l/min/m2以上を得ることがのぞましく、その為には4l/min以上の補助能力を有する補助心臓が必要と考えられた。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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