人工臓器
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急性重症心不全に対する救命手段としての心臓移植への緊急ブリッジ
北村 昌也Vaughn A. STARNESPhilip E. OYER
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1992 年 21 巻 2 号 p. 448-452

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抄録
末期的な重症心不全の治療体系における人工心臓と心臓移植の相互補完の関係の中で、スタンフォード大学の移植医療の実際から、急性発症例に対する救命手段として心臓移植への緊急ブリッジがいかに適応され、どのように行われているかを検討した。4例全例が心原性ショックまたは致死性心室性不整脈の重積を伴った不可逆性・進行性の重症心不全であり、集約的な薬物治療に反応しないため、基礎心疾患及びその重症度を考慮した上で、4例とも入院から数日以内に緊急ブリッジの適応となった。
Novacor LVASによるブリッジの期間は26~62(平均41.3)日であった。ブリッジの合併症として、血液凝固系の障害、LVADポケット部の感染、下肢の虚血、多臓器不全などがみられた。全例で心臓移植へのブリッジに成功し、移植後3~4週で退院して、術後2~27(平均10.3)ヵ月の時点で4例とも健在である。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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