人工臓器
Online ISSN : 1883-6097
Print ISSN : 0300-0818
ISSN-L : 0300-0818
広背筋を用いたcardiomyoplastyのための小型骨格筋刺激装置の開発
水口 一三西岡 彰宏曲 波河内 寛治谷口 繁樹原 文彦北村 惣一郎
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 21 巻 2 号 p. 514-519

詳細
抄録
広背筋を使用したcardiomyoplastyにおいてpreconditioningや不全心に対する長期補助効果を検討する目的で小型(大きさ115×60×23mm, 重さ197g)の刺激装置を作成した。今回は本装置の機能試験を行うために雑種成犬7頭を用いて左広背筋で健常心にcardiomyoplastyを行い, その心補助効果を検討した。測定項目は駆動前後の動脈収縮期圧(AP-S)・拡張期圧(AP-D)・平均圧(AP-M), 肺動脈収縮期圧(PAP-S)・拡張期圧(PAP-D)・平均圧(PAP-M), 肺動脈楔入圧(PCWP), 右心房圧(RAP), 心拍出係数(CI), 心拍数(HR)である。本装置のテタヌス刺激による広背筋の収縮は良好で, 心臓との同期収縮にも問題なかった。測定結果をpaired wilcoxon法で検定し, p<0.05をもって有意差があると判定したところ, AP-S・-D・-M, PAP-S・-D・-M, PCWP, RAP, CI, HRのいずれもが有意に上昇あるいは増加した。今回作成した小型刺激装置は動物実験用として充分小さく, また広背筋によるcardiomyoplastyを目的とした使用にも耐え得るものであった。
著者関連情報
© 一般社団法人 日本人工臓器学会
前の記事 次の記事
feedback
Top