人工臓器
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広背筋の胸背動脈支配領域の検討
―骨格筋による心機能補助の基礎的研究―
矢野 善己磯田 晋神 康之小菅 宇之山崎 一也石井 正徳鈴木 伸一星野 和実梶原 博一井元 清隆近藤 治郎松本 昭彦
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1992 年 21 巻 2 号 p. 520-523

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抄録
骨格筋による心機能補助(Cardiomyoplasty)では, 主として有茎広背筋で心を直接wrappingする方法(Dynamic cardiomyoplasty)が用いられている。広背筋グラフトを作製する際には胸背動脈を温存し, 肋間動脈・腰動脈の分枝はすべて切離する。我々は胸背動脈のみでグラフト全体の血流が維持され得るかどうかを検討した。血管造影剤を動脈に注入した解剖実習用遺体3体の広背筋を用い, 軟線撮影により動脈造影像を得た。動脈走行より胸背動脈・肋間動脈・腰動脈を鑑別し吻合の有無を調べた。各動脈の支配領域をプラニメーターで計測して広背筋総面積に対する各々の面積比を測定した。造影所見上胸背動脈と肋間動脈との間には吻合を認めたが, 胸背動脈・肋間動脈と腰動脈との間には吻合を認めなかった。胸背動脈の支配領域は広背筋の停止側約25%, 吻合を持った肋間動脈領域を合わせると約50%であり, 残り50%の領域の血流の維持は不十分と考えられた。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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