抄録
CarboMedics弁の血液学的影響と超音波ドプラー法からみた弁機能を他の機械弁と比較検討した。結果は術後急性期の弁機能においては臨床的にBjörk-Shiley弁、Duromedics弁、St. Jude Medical弁と同等の弁機能を有し、十分臨床使用に耐えうるものと考えられた。また、血液学的影響に関しても検討をおこなった。GOT、LDH、直接ビリルビン、間接ビリルビンを検討したところ、溶血の点からもCarboMedics弁は臨床使用において問題がないと考えられた。
CarboMedics弁はまだ使用経験が浅いため、血栓、塞栓症の発生率や長期遠隔成績に関して他弁と比較検討はできていない。二葉弁を第一選択とする施設が多い現在、臨床使用が増加するものと思われ、今後の長期遠隔成績の報告が待たれる。