抄録
新しい中心開放型二葉弁であるCarboMedics弁(CM弁)を1990年4月から1991年9月までに53症例に使用した。うちわけは大動脈弁位に30個、僧帽弁位に36個、三尖弁位に2個であり、このうち大動脈弁位、僧帽弁位についてそれぞれ超音波ドップラー法、心カテーテル検査で弁圧較差、有効弁口面積を算出した。また超音波ドップラー法ではこれをSJM弁と比較検討した。また、AVR症例をI群、MVR症例をII群、DVR症例をIII群とし、CTR、LDHについてそれぞれ検討した。
結果;手術死亡を3例に認めたが、いずれも置換弁に起因するものではなかった。血栓症、高度溶血症例は認められなかった。超音波ドップラー法、心カテーテル検査による弁圧較差、有効弁口面積はいずれも良好な結果が得られ、SJM弁との比較でも有意差は認められなかった。CTR、LDHの検討でも良好な結果が得られた。CM弁の早期の弁機能、心機能はいずれも満足すべきものであった。