人工臓器
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遠心ポンプを用いた実験的左心バイパス: 各種抗凝血剤の微小血栓発生, 血小板減少防止効果についての比較検討
三枝 隆川田 忠典保尊 正幸小山 照幸阿部 裕之舟木 成樹岡田 忠彦山手 昇
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1992 年 21 巻 2 号 p. 696-700

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抄録
雑種成犬27頭に対し, Bio-Pumpによる120分間の実験的低流量左心バイパス法を行ない, 微小血栓発生度, 血液成分変性度について検討した。
脱送血カニューレ, 回路は無処理塩化ビニール性とした。non-heparin群(n=7), 低用量heparin群(100単位/kg, n:7), Iloprost群(5ng/kg/min, n=6), argatroban群(5μg/kg/min, n=7)の4群について経時的に血液学的測定を行なった。バイパス初期の微小血栓発生はIloprost群でもっとも少なかった。
血小板の活性化, 消費はheparin群で最も充進し, argatroban群では有意に抑制された。フィブリノーゲンの消費もargatroban群でもっとも少なかった。Bio-Pumpを用いた短時間左心バイパス法ならば無ヘパリンでも微小血栓の発生増加は少なかった。argatorobanは血小板保護, 凝固因子消費抑制に関してもっとも優れていた。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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