人工臓器
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体外循環が凝固線溶系に与える影響
―体外循環中のHemofiltration(HF)の効果―
鈴木 伸一近藤 治郎安達 隆二井元 清隆梶原 博一坂本 哲山崎 一也磯田 晋松本 昭彦
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1992 年 21 巻 2 号 p. 766-769

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抄録
冠動脈バイパス術18例の体外循環(CPB)時澄よび術後3日までの血液凝固線溶系の変動について検討した。凝固系のパラメーターとして、フィブリノーゲン、ATIII、fibrinopeptideA(FPA)、thrombin-antithrombin III complex(TAT)を、線溶系のパラメーターとして、Plasminogen、α2-Plasmininhibitor(α2-PI)、α2-plasmin inhibitor-plasmin complex(PIC)、FDP-E dimerを用いた。凝固系では、フィブリノーゲンはCPB時に軽度低下、ATIIIはCPB開始直後低下し、その後徐々に増加した。FPA、TATはCPB中経時的に上昇し、術後は低下した。線溶系では、CPB時plasminogenの低下、FDP-E dimerの増加を認めた。α2-PIはCPB開始後増加したが、その後低下した。PICはCPB時経時的に増加した。体外循環時は凝固線溶系ともに充進していた。TAT、PICは凝固線溶系の変動を鋭敏に示し、有用な指標であった。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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