抄録
ポリエチレン中空糸膜エンドトキシン(ET)除去フィルターを透析液中のET除去に応用し、その効果と問題点を検討した。ET除去フィルターとして三菱レイヨン社製Sterapore DA(以下DA)を用い、個人用透析液供給装置(TR-320及びDBB-22)の透析器部透析液流入ラインにDAを装着し、DA通過前後でET濃度、圧損、圧損に伴う除水精度の変化を20週間観察した。透析液中ET濃度はDA前で13.6から48.1pg/mlの範囲内で変動を示したが、DA通過後は期間中すべての時点で検出限界の1.0pg/ml以下であった。圧損は0週で10mmHgから20週後69mmHgと上昇したが、DAに対する逆洗処置により再び0週の圧損に復した。供給装置のin vitroでの除水精度は0週と20週で有意の変化はみられなかった。以上より、DAは透析液中のETを高率に除去し、使用に伴い圧損の上昇はみられたものの、供給装置の除水精度には影響を及ぼさず、ET除去フィルターとして透析液浄化に有用と考えられた。