人工臓器
Online ISSN : 1883-6097
Print ISSN : 0300-0818
ISSN-L : 0300-0818
胸部大動脈手術の補助手段としてのBio-Pumpを用いた左心バイパスシステムの臨床的評価
川島 康生阿部 稔雄伴 敏彦北村 惣一郎草川 實宮本 巍中島 伸之二村 雄次岡田 昌義寺本 滋高野 弘志松田 暉
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 21 巻 6 号 p. 1457-1464

詳細
抄録
胸部下行大動脈手術の補助手段としてのMedtronic Bio-Medicus社製遠心ポンフoBio-Pumpを用いた左心バイパスシステムの有効性と安全性に対して, 薬事法に基づき10施設38症例において評価を行った. バイパス流量は平均2.0l/min,下肢平均血圧は平均76mmHgで, バイパス中の血行動態は安定していた. 血清クレアチニンは術前後で有意な変動を認めなかった. 血小板数, 血清GPTおよび総ビリルビ:ンは, 術後1, 3日目に軽度の異常値を認めたが, 術後7日目には術前と同程度まで回律した. 1例でリザーバーに血栓形成が認められたが, ポンプ内の血栓形成は全例で認めなかった. リザーバーに血栓を認めた1例において術後軽度のイレウス状態を認めたが, 他の37例ではBio-Pumpに起因すると考えられる臓器障害を認めなかった. 臨床使用に対する有効性と安全性を含めた総合評価で, 本シスデムは38例全例において有用と判定された.
著者関連情報
© 一般社団法人 日本人工臓器学会
前の記事
feedback
Top