人工臓器
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透析液中に存在するエンドトキシン測定手技ならびに測定方法の基礎検討
竹沢 真吾日台 英雄菅野 正彦土谷 正和
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1994 年 23 巻 2 号 p. 449-452

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抄録
採取後より経時的に変化する透析液中のエンドトキシン分析値を安定化させるため、安定化剤を検討した. その結果、ヒトアルブミン水溶液0.02%を50μlファルコン管へあらかじめ入れ、そこへ透析液を約2ml採取するとよいことがわかった. 透析中のエンドトキシンは透析開始後60分ほどで一定となる傾向にあり、施設本来の分析値を得るためには透析終了直後に透析液を採取するとよい. 複数施設の透析液分析結果より、ラインの自動洗浄、原液タンクのマニュアル洗浄を行っても値が下がらない場合は、ROタンクの洗浄などを行わない限り低減は困難と思われる.
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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