人工臓器
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血液透析中の循環血液量の連続測定:非観血式連続的Hematocrit測定装置CRIT-LINETMの有用性
川西 秀樹山中 健司土谷 太郎
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1995 年 24 巻 3 号 p. 732-735

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抄録
血液透析中の血圧低下の主原因の一つは除水量がplasma refilling capacityを上回ることによる循環血液量(BV)の低下であり、そのBVの変化(BV%)はHematocrit (Hct)の連続的な計測によりモニターできる。本研究では分光法的な非観血式連続的Hct測定装置GRIT-LINETMを血液透析患者に使用し有用性を検討した。BV%は次式より算定した。BV%=100×(BV-BVinitial)/BVinitial=(Hctinitial/Hct-1)×100。CRIT-LINE Hctと遠沈法Hctとの問には良好な相関性が認められ(r=0.99)、19症例の経験で除水速度に相関してHctの上昇、BV%の低下を認め体液バランスのモニターとしての有用性が示された。さらに血圧低下症候を示すときのHct値、CRASH CRITを決定することにより血液透析中の血圧低下を未然に防ぐことが可能となった。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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