人工臓器
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初代ブタ肝細胞のポリウレタンフォーム(PUF)/スフェロイド培養法を用いたハイブリッド型人工肝臓開発のための培養条件の検討
中澤 浩二井嶋 博之金子 充伊東 俊純松下 琢祇園 智信調 憲島田 光生竹中 賢治杉町 圭蔵船津 和守
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1998 年 27 巻 1 号 p. 222-226

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抄録
本研究ではポリウレタンフォーム(PUF)/肝細胞スフェロイド培養法を利用したハイブリッド型人工肝臓の開発を目的に, 初代ブタ肝細胞の高機能発現のための最適培養条件の設定を行った。平板PUFプレート(25×25×1mm)に初代ブタ肝細胞を播種し, 静置下で最適培養培地の検討を行った。また, 一多細管型PUF充填層モジュール(PUF体積: 18.8cm3)で初代ブタ肝細胞の灌流培養を行い, 最適な固定化細胞密度及び培地流速を検討した。
初代ブタ肝細胞は静置及び灌流培養下のPUF孔内において自発的にスフェロイドを形成した。基本培地(Williams'E medium)に10~20%FBSを添加することで, 初代ブタ肝細胞スフェロイドの良好なアンモニア代謝能の発現が見られた。また, モジュールを用いた灌流培養において, 固定化細胞密度1.0×107cells/cm3-module, 細管内線速度60~80cm/minの時に良好なアンモニア代謝能およびアルブミン分泌能の発現が見られた。本研究によって, PUF/初代ブタ肝細胞スフェロイドを利用した人工肝臓モジュールの最適.な培養条件が得られた。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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