抄録
ドライバレル研磨法の高能率化,すなわち研磨時間の短縮化という観点から,砥粒混入ナイロン研磨メディアを使用して流動方式におけるディスク回転数の高速化を実施し,それにともなう研磨特性への影響について検討した.研磨実験には,市販のドライ用流動バレル研磨機を改造し,インバータモータの使用により通常の2倍のディスク回転数(500min-1)まで無段で増速できるものを使用した.その結果,ディスク回転数の増大にともなって,同一研磨時間における研磨量および工作物のエッジ丸味半径は増加するが,それらの増加の割合は低下することなどが明らかになった.