砥粒加工学会誌
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  • 南澤 健太, 武末 翔吾, 南部 紘一郎, 中村 裕紀, 曙 紘之, 菊池 将一
    2022 年 66 巻 3 号 p. 149-153
    発行日: 2022/03/01
    公開日: 2022/08/01
    ジャーナル フリー

    本研究では,クロムモリブデン鋼に対してショットピ-ニング,微粒子ピ-ニング,電解研磨を施したあとに浸炭焼入れを施すことにより,表面性状のみ異なる浸炭焼入れ鋼を作製した.3種類の浸炭焼入れ試験片に対して回転曲げ疲労試験を行い,ピ-ニングにより形成された表面性状が浸炭焼入れ鋼の疲労特性に及ぼす影響について,各種表面性状パラメ-タに着目して検討を加えた.その結果,ピ-ニングに使用する投射粒子寸法の増大に伴い,浸炭焼入れ鋼の疲労限度は低下する傾向が認められた.さらに,浸炭焼入れ鋼の疲労限度と最も良い相関を示す表面性状パラメ-タは,算術平均うねりであることが明らかとなった.

  • 田中 一平, 田代 那由他, 原田 泰典
    2022 年 66 巻 3 号 p. 154-159
    発行日: 2022/03/01
    公開日: 2022/08/01
    ジャーナル フリー

    近年の材料開発の進展に伴い,工具・金型への表面コ-ティングのさらなる高機能化が求められている.超硬質薄膜として窒化炭素が期待されているが,いまだ超硬質な窒化炭素は得られていない.著者らは窒化炭素薄膜の作製においてグラファイト状窒化炭素(g-C3N4)を蒸着源に用いる方法を提案しており,これにより高窒素含有な窒化炭素が得られている.本研究では,g-C3N4とヘキサメチレンテトラミン(HMT)の混合物を蒸着源とした窒素イオンビ-ム支援蒸着による窒化炭素膜の作製における膜の構造と組成に及ぼすHMTの混合の影響およびその摩擦特性について検討した. g-C3N4にHMTを20 wt.%混合したペレットを蒸着源に用いることで薄膜中の炭素に対する窒素の比がg-C3N4の1.07と比べて増加し,最大で1.24を示した.くわえて,HMT混合ペレットを用いることで膜中のC-N=C結合割合は増加した.イオンビ-ムの加速電圧を10 kVとした場合にはg-C3N4ペレットと比較し,C-N=C結合からC-C結合への変化を抑えることも可能であった.これらの摩擦特性として,Si3N4を相手材とし窒素置換雰囲気での摩擦試験の結果,g-C3N4ペレットを用いて高電圧で作製した薄膜は0.04と低摩擦を示した.

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