砥粒加工学会誌
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トラバース研削によるアルミニウム合金の鏡面研削の検討(第2報)
-高切込み研削加工の検討-
小田喜 敏美安井 平司冨田 進坂本 重彦澤 武一
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2006 年 50 巻 4 号 p. 199-204

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抄録

アルミニウム合金の高品位機器への適用増大により, 現在, 高能率・高平滑研削加工技術の確立が強く望まれている.前報1)で, アルミニウム合金のトラバース研削加工における仕上面におよぼす研削条件の影響について,目づまりが大きな問題になるとの視点から, 研削液の極圧添加剤の影響を考えながら行った.そして,砥石切込み1μmで, 高研削方向平行送り速度(高テーブル速度)で研削方向直角間欠送り量を小さくすると, 仕上面粗さ 0.6μm(Rz)で, 比較的高除去速度の研削が行い得ることを示した.本報では,その結果をもとに,高能率鏡面研削の可能性を検討するために、高切込み研削加工における砥石の寿命を調べるとともに,鏡面研削の可能性を検討した. その結果,塩素系極圧エマルジョン形油剤を供給し,研削方向直角間欠送り量を適切に選択することで,良好な砥石作業面を維持しながら,仕上面粗さ0.3μm(Rz)の仕上面生成が可能であることを見出した.

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© 2006 社団法人 砥粒加工学会
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