抄録
PCDはその優れた特性から機械加工用工具のみならず金型部品にいたるまで,その用途は広がっている.そのような状況の中,ダイヤモンドの鏡面加工法として紫外線照射援用研磨加工法が開発された.本研究においては,この紫外線照射援用研磨加工の前加工用研削加工技術を開発することが目的である.本報では,ばねを用いた定圧荷重装置を備えたNC旋盤でPCDを研削したときの結果について述べる.実験により,PCDの定圧研削には,潤滑作用が大きな研削液を使用したセミドライ研削よりも乾式研削が適していることや,乾式研削では砥石周速度の増加にともなって研削面の面性状は向上することがわかった.また,PCDの定圧研削では砥粒の平坦部(目つぶれ)が研削面性状に大きく作用すること,さらに,定圧研削では通常の定寸切込み研削のような切り残しが存在せず,作用砥粒数に大きく依存することが明らかになった.