砥粒加工学会誌
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ダイヤモンドペレットを用いた固定砥粒研磨のペレット配置最適化とその加工特性に関する研究
畝田 道雄菅野 祐也石川 憲一
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2011 年 55 巻 6 号 p. 354-359

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抄録
著者らはダイヤモンドペレット(DP)を用いた固定砥粒研磨の加工特性の解明に加えて,研磨定盤におけるDP配置の最適化について理論と実験の両面から検討している.本論文では研磨定盤に占めるDPの表面積比率が加工特性に及ぼす影響を明らかにするとともに,DP配置の最適化の有無に起因する研磨定盤の摩耗形態に関する比較検討を行った.その結果,研磨定盤に占めるDP表面積比率を大きくすることによって,工作物の表面うねりは減少し,その結果はシミュレーション結果と同様の傾向を示すことに加えて,いずれのDP表面積比率を用いる場合であっても,DP配置の最適化の効果が得られることを実験的に明らかにした.さらに,研磨定盤の摩耗形態に関して,DP配置を最適化することによって摩耗量は幾分増加することを示した.
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© 2011 社団法人 砥粒加工学会
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