砥粒加工学会誌
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乾式流動バレル研磨法におけるマス内の研磨量分布に関する研究
松本 有司山口 智実北嶋 弘一山本 章裕高橋 信次
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2014 年 58 巻 3 号 p. 173-177

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抄録
乾式流動バレル研磨法におけるマス(研磨メディアおよび工作物)の流動状態を解明するために,工作物固定用の冶具を製作した.この冶具によってバレル槽内に工作物を固定配置し,流動するマス内の各位置における除去量を測定することにより,バレル槽内の研磨量分布としての評価法を提案し,それと研磨条件との関係について実験的に検討した.この研磨実験に際しては,インバータを装着して底部のディスク回転数を可変にした流動バレル研磨機を用い,乾式用の砥粒混入ナイロン研磨メディアおよび機械構造用炭素鋼(S25C)の円柱状工作物(直径30mm,高さ20mm)を挿入して行った.その結果,バレル槽底部のディスクに近いマス下層部においてはマス上層部よりも高い研磨作用を生じていることなどが明らかになった.
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© 2014 社団法人 砥粒加工学会
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